アンテナ分離型ETC車載器の取り付け
DIYの参考になればと思いますが、年式や仕様などによっても違いが生じる場合がありますので、当情報をご利用の際は自己責任でお願いしたします!
※内装部品の正式名称が不明なため部品名は任意に付けています。
※カーナビゲーションの取付、バックビューカメラ取付と同時進行の部分もあり、写真などに整合性がない場合もあります。
取り付け車種
セレナ(NC25)20Sアンシャンテ
取り付け機種
パナソニックCY-ET908KD
その他
セレナへのETC車載器の取り付けに辺り利用したオプション部品など。
パナソニックCA-EC40D
カーナビ【CN-HDS700TD】と連動させるために必要となります。
アンテナ分離型ETC車載器の取付手順
1.ETC車載器(CY-ET908KD)の取り付け位置決め
セレナの場合、幾つか取り付け位置の候補があると思います。
候補1
小物入れの上の空きスペース。
個人的には納車後、カード類をこの場所に入れて利用していましたが、オプションのETCを取り付けることを想定した設計スペースのような気がします。
候補2
オーディオレスなので、2DIN部の小物入れを利用するとETCカードの抜き差しがスムーズに行えそうです。
ただ今回は、2DIN部を利用してナビを取り付けるので、現実問題としては不可能です。
1DINのオーディオなら問題なさそうですが…。
候補3
個人的にはここが最有力の取り付け位置です。
蓋が付いているので、上側には取り付け出来ませんが、ETCカード挿入などの操作性が良さそうなこととフタ付きなので防犯面を考えてもETC車載器を取り付けるにはよさそうなスペースです。
候補4
グローブボックスの中。
利便性には欠けますが、候補3同様に外からは見えない位置なので防犯上は好ましいと思います。
この候補1〜4以外にもセレナには小物を入れるスペースがあるので、探せばもう少し取付位置の候補はあると思いますが、今回はこの中から候補4のグローブボックス内を選択しました。
理由としては、ナビ取付作業の流れから取り付けが容易だった為です。
使い勝手が悪そうな位置なので、取り付け位置変更の可能性もあるかと…。
2.ETCアンテナの取り付け位置決め
基本的にはフロントガラス上部になるかと思いますが、幾つかピックアップしてみました。
候補1
フロントガラス上部中央付近。
候補2
ダッシュボード上。
オプションのオンダッシュキット【CA-FX906D】を使えばダッシュボード上にETCアンテナを取り付けることも可能です。
ただ個人的にはダッシュボードの上はすっきりさせておきたい方なので…。
候補3
ダッシュボードの中。
とにかくスマートにETCアンテナを取り付けたいならば、どこからも見えないダッシュボードの中です。
ただしETCゲートを問題なく通過できるのか?という不安も残ります。
とりあえずセレナではないのですが、取り付けたことはあります。そのときは特に問題はなかったですが…。
この中から今回は、候補1を選択しました。
理由は、フィルムアンテナを取り付ける関係で、Aピラーのトリムなどを取り外し済みなので、追加的な作業がほとんど発生しない為です。
3.バッテリーのマイナス端子取り外し
ボンネットを開けて、バッテリーのマイナス端子の接続を切っておきましょう。
4.グローブボックス取り外し
まずはグローブボックスを取り外します。
5.グローブボックス取付ステー取り外し
正式名称は不明ですが、グローブボックスが取り付けられていたカバーを取り外します。
+のネジ7本(上側4本、下側3本)で固定されています。
6.ETCアンテナ取付
ETCアンテナを取り付ける部分を清掃します。
今回は、フィルムアンテナと同時進行で行ったので、ナビに付属していたクリーナーで油分や汚れなどを除去しました。
あとはETCアンテナに付いている両面テープでフロントガラスに貼りつければOK!
7.ETCアンテナコード引き回し
地デジアンテナのコードと同様にグローブボックスまでETCアンテナコードを持って行きます。
フロントガラス上縁もしくは内張り内を通し、右側Aピラーの純正コードに沿わせながらダッシュボード裏を通します。
ナビとの同時進行なので、スムーズにアンテナコードを引き回せましたが、ETC車載器を単体で取り付ける場合は、左側のAピラーからグローブボックスへアプローチした方が簡単だと思います。
※ETC車載器の取り付け位置、ETCアンテナの取り付け位置によって作業内容は大きく変わると思います。
8.グローブボックスの加工
ETCアンテナと電源コード(接続コード)を通す穴を作成します。
グローブボックス内のボックス左側面に穴あけ加工しました。
穴あけには、プロクソンのルーターを利用しましたが、カットする部分を少し削り、あとはカッターで切りぬきました。
9.電源とアース
ナビと同時進行だったので、ナビの電源などと同じ場所に接続。
電源
常時電源線(バッテリー線)とアクセサリー線は、日産車用(20P・3P)オーディオハーネスのバッテリー端子、アクセサリー端子に接続。
特に端子を作成したり、加工したりする必要もありません。
ETC車載器を単体で取り付ける場合は、室内のヒューズボックス+エーモンなどのヒューズ電源を活用すると簡単だと思います。
ワンポイント!
セレナ室内のヒューズボックスでは、低背ヒューズが使われています。
アース位置
2DIN部裏のアースポイントにて。
上からのアングルでよく見えませんが、この正面に10mmのボルトがあります。
↓
純正配線のアースポイントです。
ETC車載器を単体で取り付ける場合は、ヒューズボックス右上の金属部分を利用できます。
10.ETC車載器の取り付け
グローブボックスの穴あけ加工した位置からETCアンテナコードと接続コード(電源コード)を通し、グローブボックスを元に戻します。
そしてETCアンテナコードと接続コード(電源コード)をETC車載器と接続します。
最後にETC車載器にマッジククロスを貼りつけて、グローブボックス内に固定します。
このような感じでETC車載器を取り付けました。
12.動作確認
バッテリーのマイナス端子を元に戻して、エンジン始動。
ETC車載器の作動状態を確認して、問題がなければとりあえずOK!
12.修復作業
取り外していたパネルなどをもとに戻します。
13.車両チェック
セレナの電装品(エアコンやパワーウインドーなど)など車両の状態に問題がないか確認。
14.パワーウインドウの初期設定
バッテリーを外すとパワーウインドウの初期設定が解除され、AUTOでの窓閉めなどが機能しなくなっていますので初期設定を行います。
詳しくは取扱説明書を!(P50)2005年5月発行版
初期設定方法
窓ガラスを全開にして、AUTOボタンを押したまま窓を全閉させ、そのまま約3秒間保持し、手を離します。
15.CY-ET908KD取付(完)
最終的にETCゲートを無事に通過できれば、ETC車載器の取り付け作業は完了です!